おはようございます。本記事は証拠よりお届けします。気温が40℃に近くなったり遠くなったり、一時間の通勤でぐったりする証拠です。ほぼ電車に乗っていて日光に晒されていないというのに……。弊社はお盆休みが無い代わりに「リフレッシュ休暇」として特別休暇が3日付与されており、その「リフレッシュ休暇」をお盆休み代わりにする人が大勢いらっしゃいます。私は社内が多少がらんとするお盆に働くのが結構好きなので、充実した日々を送りました。電車も空きますし、気温と日差し以外は最高!
目次
マダミスって?
マーダーミステリーとは「人狼」と「即興劇」が融合したような多人数参加型の推理ゲーム。各プレイヤーは殺人事件(の場合が多い)の登場人物になりきり、「犯人を当てる」「自分が犯人だとバレないようにする」といった個人の目標を達成するために動きます。
傑出したマーダーミステリーは、想像を裏切るギミックやどんでん返しが仕掛けられていて、「作者の手のひらで踊らされてるなぁ〜〜〜!!!」と心動かされるもの。
今日は皆さんに素人が作った「マーダーミステリー」を遊んでもらいます
2019年ほどから日本でも流行しているマーダーミステリー、(以下マダミスと略します)推理ゲーム。2020年くらいに友人からやってみようと誘われた筆者は、最大で月25シナリオ~30シナリオをオンラインで遊ばせてもらっていたような自称中級者です。色々なギミックやバリエーションの増えたマダミス、プレイヤーキャラクターの立ち絵や盤面に生成AIで作成された画像などが使われるようになってきたなあ……と玄人エンジニア顔しながら感慨深く思っているところ、ふと天啓が閃きました。
生成AI、マダミスのプレイヤー(かそれに近いギミック)になれないか?
(マダミスは対人の遊びなので、一緒に遊ぶ方に怒られないように使い方は気を付けてくださいね……)
NotebookLMって?
NotebookLM は、ユーザーの思考をサポートするパーソナライズされた AI コラボレーターを提供します。ドキュメントをアップロードすると、NotebookLM がこのソースの即席の専門家となります。ユーザーは NotebookLM といっしょにドキュメントを読む、メモを取る、共同作業をするといったことを通じて、アイデアを練ったり、整理したりできるようになります。
NotebookLM とは
(NotebookLM公式ページより画像引用)
NotebookLMとは、PDFやGoogle Slideなどの形式のファイルを読み込ませて、その読み込ませた文章に精通した専門家になってくれる、というWebサービスです。生成AIに多少なりとも詳しい方には、かなりの精度を誇るGUIベースのRAGシステムです……と言えば、分かりやすいのでしょうか……?(クッスンさんを見ながら)
Google はお客様のプライバシーを重視しており、 NotebookLM のトレーニングに個人データを使用することは一切ありません。
プライバシー
一般ユーザー向け Gmail アカウントでログインしてフィードバックを送信した場合、トラブルシューティング、不正使用への対応、改善を目的として、人間のレビュアーがお客様のクエリ、アップロード、モデルの回答を確認することがあります。共有したくない情報は送信されないことをおすすめします。
とありますので、(我々と情報システム部が作った)弊社の生成AI利用ガイドライン上、私は社内規定等の機密情報はソース元として入力できませんが、セミナー資料や詳しく知りたいウェブページのURLなんかを読み込ませて質問に答えてくれるチャットシステムとしての運用も、出来るかも……(゜゜)
雑談
プレイするためのマダミスタイトルが無いんだが
生成AIを利用していると明記されたマダミス作品はあっても、マダミスの学習・参照に使っても良いと明言された……マダミスの作品……なんて……ないよな……。いくら【第三者が著作権を有するデータ・登録商標・意匠(ロゴやデザイン)など】を入力するのが著作権的に違法ではないとはいえ、情勢やネット世論的にも少し憚られる点があります。う~~~ん、この思いつきで書き始めたブログは企画倒れか……(´×`)
簡単なマダミスもどきを作ってみました
シナリオがないなら私が作ればいいじゃないの!オホホ!!オープニングやエンディング……物語背景なんかも一回全部削って……ハンドアウト(個人の知りえる情報)に全部推理に必要そうなものをぶち込んだら……気付いたら1日半経ってるってマジ……!?
という訳で、作ってみました。言語モデルが解釈しやすいような形式で書いて……(ギリギリ、マーダーミステリーの体を成してない程度の拙い謎解きだと思いますが……)一旦ええんやそんなこと!早速NotebookLMを使ってみましょう。
本編
NotebookLMを使ってみる
早速NotebookLMの公式ページの【Try NotebookLM】から、NotebookLMを使ってみましょう。
Googleアカウントの認証諸々を確認したら、以下のような画面になると思います。テスト用や確認用などのノートブックが出来ていますが、そこはスルーして【新しいノートブック】を開きましょう。
アップロードするファイルを以下の形式から選ぶかドラッグアンドドロップで展開して……
ノートブックの完成
おお!!こんなに簡単な手順だけで使える!!しっかり概要も書かれてるし、質問の候補も提示してくれてます!!!まずは、自分の経験したタイムラインと登場人物を確認してみましょう。(よかったら一緒に考えてみてくださいね)
ふむ、とりあえず【15:30にY氏が物置の先の部屋で】被害者として発見されたようです。タイムラインをズラズラと書いてしまうと、ちょっと見にくいですね。少し工夫してもらいましょう。「タイムラインを表形式にして出力してください」とすると、スクショが取れないほどの長い表が生まれてしまったので、ちょっと注文を付けたら……。
タイムラインを表形式にして出力してください。
11:00にあった出来事は全てスキップしてください。
分かりやすい!表の内容が被って若干ややこしい部分もありますが、一旦妥協して早速犯人を割り出してもらいましょう。
Y氏を殺害した人は誰の可能性が高いか?
ふむ、客観的に見るとそうなるんだね……。(訳知り作者顔)情報が足りないとのことなので、被疑者のAくん、Bくん、Cくん、Dくんから聞き取り調査や場所の検証をした体で、NotebookLMのソースに情報を追加してみます。
ソース部分に追加情報1が増えましたね。推理に必要な情報を詰め込んだ資料を雑にポイっと書いただけですが、NotebookLMの推理はどう変わったのか見ていきましょう。
追加情報1の内容をまとめて提示してください。
誰がY氏をどのように殺害したのか?
NotebookLMの推理は「Dくんが怪しい」に傾き、「物置にあった分厚いガラスの灰皿」が凶器だとして考えているようです。なるほど……。(訳知り作者顔)さらに真実に近づくために追加情報を与えてみましょう。
追加情報2の内容をまとめて提示してください。
この追加情報2、NotebookLMくんがとても文章の裏を深読みするのでかなり直線的な表現に直したんですよね……。LLM、総じてその傾向はあるように思うけど人間からの引っ掛けに弱いなあ……。(普段使いで敢えて引っ掛けることないけど……。)
それはさておき、追加情報1も追加情報2も、私が書いた内容に齟齬は無さそうです。これで、全ての情報は揃いました!犯人を早速考えてもらいましょう!!
最初から犯人に対しての考察をしてもらえますか?
NotebookLM的にはCくんが怪しいとのことで……( ..)φメモメモ
答え合わせ
最初の最初にいじいじ作ったプロットがこちら。Cくんが犯人です!!素晴らしい!!!NotebookLM、正解!!(/・ω・)/
実用的な使い方について
仕事やその他プライベートでも使いたいんだよ!という方の需要にもお答えしまして、実用的な使い方もご紹介させていただきます。新しいノートブックを左上【NotebookLM】ロゴから開き直し、例として我々てくいの!ブログのトップページのリンク【 https://www.xeex-ti.jp/rndblog/ 】を貼り付けてみると……
我々のブログの概要を提示をしてくれました!概要に誤りは今のところ無さそうですが、何個か質問してみましょう。ボロを出してくれるかもしれません。質問の候補にある質問を選択してみます。
このブログ記事の筆者は、生成AIや音声認識などの技術をどのように業務や私生活に活用しているのか、具体的な例を挙げて説明してください。
この回答も割と合ってるんじゃないでしょうか!!音声認識部分に活用法が具体的に書かれてないと言われてしまっていますね。今も音声認識技術は開発・研究しているので、むらまっちょ作のブログにどうぞご期待ください。
じゃあ最後にこのブログの全体的な評価はどうか尋ねてみます。入力欄に「このブログの全体的な評価を教えてください。」と入力すると……
このブログの全体的な評価を教えてください。
めちゃくちゃ良い評価されてる!!これが忖度……!?
まとめ
NotebookLM、精度がかなり良いんですが、文章の中にノイズが入っているとそっちに引っ張られる印象が少しあります。また、誤った情報や曖昧な情報が気になって仕方ないような仕草をする場合も多々あります。(今回は私の資料が悪いです)ので、我々ユーザーからの入力内容などに工夫をすればさらに有用な使い方が出来るのではないでしょうか!
マダミスや推理ゲームに使えるかと言えば、どうなんでしょう……?かなりタイムライン精査に役立つかも……?【TRPGのゲームマスター・KPを生成AIにやってみてもらった】のような記事も数か月前にリリースされていたりしたので、親和性は高かったりするかも……!?マダミスのギミックや仕掛けに生成AIとか使えたら楽しそうなんだけどな~~!!
今後ともAI技術に関心のあるビジネスパーソンやエンジニアにとって、有益な情報源となり得る記事を続々書いていきますので、是非他の記事などもご覧いただければと思います!